大手建設業者の物件だからといって安心できない

大手が施工主でも実際には下請会社がつくっていることもある

大手が施工主でも実際には下請会社がつくっていることもあるマンションでも一戸建てでも同じことですが、施工会社によって、その建物のつくりには大きな差が出てきます。もちろん、大成建設、大林組、あるいは清水建設、鹿島建設といった超一流の総合建設会社がつくったものだと、それほど差はありません。

しかし名も知れない中小建設会社の施工した建物だと、肝心な建物の外壁に亀裂が入っていたり、玄関などの土台に割れ目があったりしていることもあります。

ですから細かいところ、例えば手すりなどが錆びていないか、また部屋のなかでは水回りに水もれやかびが発生していないかなども十分注意して見ることが必要です。では、大手の物件だったら間違いはないのでしようか。

大手が施工主だからといって、安心して何もチェックしないのは危険

たとえ大手建設会社がつくったものでも、実際には下請け会社が請け負う場合が多くあるのです。もちろん何かトラブルがあったときは、親会社が責任をとってくれますが、大手が施工主だからといって、安心して何もチェックしないのは危険です。

そこで、売買の時に図面を見せられたら施工会社を確認し、その会社がつくった建物は果たしてどういうふうになっているのか、すでに完成している物件を見せてもらうとよいでしよう。例えばエレベーターのなかはきれいか、あるいは壁の塗り方はどうか、ドア一枚にしても、どんなドアがついているのかなど、よく点検してから買うことが大切です。

最近であれば、セキュリティを重視する入居者が多いため、ほとんどの投資用新築マンションではオートロックはもちろん、ドアにも万全のセキュリティが入っているかを確認すべきなのです。

見栄えのしないマンションは資産価値がない

見栄えのしないマンションは資産価値がない人は見た目が9割という本が流行りましたが、マンションも部屋に入る前から入居者の気持ちをつなぎとめておくことは必須です。一言で言うと、外観とエントランスの2点はマンションのキモです。

グレードの落ちるマンションだと、やたらと埃っぽく、入り口や廊下、部屋のなかもデザイン的に劣るようなものも数多くあります。そのようなマンションについては、さらに注意深く見る必要があります。見栄えのしないマンションは、当然入居者も減りますし、転売するときにも売れないものです。

施工会社を厳しくチェックすべき

いずれにしてもマンションを選ぶときは、施工会社を厳しくチェックすべきでしょう。大手の名前にだまされてはいけません。

マンションはいったん買ったら、一戸建てと違って大規模な改造はできません。せいぜい内装をきれいにする程度です。柱や壁など建物の構造的な部分に欠陥がある場合は、ほとんどどうしようもないのです。時間が許す限り現物を見てみることが必要です。

前のページへ<< このページのトップへ >>次のページへ

不動産投資のアドバイスはお任せください

不動産投資物件を選ぶポイント

その他